見下ろせば、視界いっぱいに広がる日本海。
目を閉じれば、はるか遠くからやってくる波の音。
植物を揺らし、人の頬をなでながら、吹き抜けていく潮風。
海を眺めるこの場所で、今日も農業に取り組んでいます。
農場の土は粒が粗く、水はけが良いことが特徴。
すいかやさつまいもの生育に向いている環境です。
収穫量より味を優先するなら、肥料は最小限に。
砂のような土が余計な肥料を蓄えず、良質な作物を育てます。
一年を通して吹く潮風は、作物に試練を与えます。
突風に倒されぬよう、葉を小さくして耐える稲。
しかし、その風は海からの贈り物も運んでくれます。
農場にミネラルを降らせる、恵みの使者でもあるのです。